ドイツの名作 『ちいさなちいさな王様』
ちいさな ちいさな 王様
アクセル・ハッケ 作
ミヒャエル・ゾーヴァ 絵
那須田淳/木本栄 共訳
それで、真実はどうなのだ?
おまえは、目に見えるとおりに大きいのだろうか、
それとも、おまえが感じたとおりに小さいのだろうか?
ある日、ふらりと部屋にあらわれた、人差し指サイズの気まぐれな小さな王様。
名前を十二月王二世と名乗り、太った体に分厚いビロードのマントを纏い、
自分の体の半分ぐらいもある大きさのグミベアーを持ち上げるようにしてかぶりつく姿はとても大胆。
王様の世界では、私たちとはまるで逆の時間をたどっています。
つまり、子ども時代が人生の終わりにあるというのです。
価値観も思考もまったく違う王様と“僕”の奇妙な暮らしがはじまります―
作者のアクセル・ハッケは南ドイツ新聞の記者として、コラムを連載し人気を博していました。
今作でも、するどい洞察力と哲学的でユーモアあふれる言葉が物語に深みをあたえています。
挿絵を描いたミヒャエル・ゾーヴァはドイツ生まれの画家です。
厚みと奥行きがある風景の中にどこかおかしく、かわいらしいエッセンスが垣間見えます。
1995年には現代を的確に諷刺した画家に与えられるオラフ・グルブランソン賞を受賞しています。
目に見える大きさ、形、それらは本当の意味で小さかったり大きかったりするのでしょうか?
小さな小さな王様の視線をとおして、もう一度みつめてみませんか?
【ARDOUR(アーダ) 営業時間変更のお知らせ】
2013年11月1日(金)より朝10時から夜8時までの営業時間に変更させて頂きます。
今後ともかわらずお引き立てのほど、何卒よろしくお願い致します。
詳細はこちら→http://ardourbook.exblog.jp/19823861/
haru.
by ardour
| 2014-01-04 20:00
| アーダの絵本棚。