よるとひる
1942年に原書が出版されたこの絵本。
とてもクラッシックな雰囲気が漂います。
ひるがすきな しろいねこと
よるがすきな くろいねこ。
違う世界で暮らす2匹のねこがお互いの世界の素晴らしさを教えあいます。
よく、おききなさい
これが、ひるよ
道をあるいているひとたちの、くつの音。
のはらを飛んでいるハチの羽の音。
おいしい食事が焼ける音。
食事を食べた2匹だけど、
くろねこは、もっとおいしいものを知っているといいます。
次の夜、ひるしか知らないしろねこに、
くろねこは夜の世界を見せてあげます。
黒の世界に鮮やかな黄色が美しく広がります。
ねこは いぬと比べると 夜の動物というイメージが強いです。
この絵本に描かれている2匹のねこも 闇の世界を美しく漂います。
レナード・ワイスガードの可愛くありながらも高貴なねこのしなやかさが素晴らしい。
作者・マーガレット・ワイズ・ブラウンの最大の魅力である、想像力をかきたてる言葉たち。
耳をすませると聞こえてくる音は、私たちの生活の中にも確かに存在しています。
目でみる情報がふえている現代ですが、たまには、ふと立ち止まって ひるのおととよるのおとを、感じてみるのも楽しいです。
ちなみに
私がすきなひるのおとは、卵焼きが焼けるおと、よるのおとは、お風呂のお湯をかけるおと。
どちらもあたたかい匂いがしませんか?
この絵本は ただいま開催中のマーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本フェアにございます。
ご来店おまちしております。
haru.
by ardour
| 2013-05-27 19:43
| アーダの絵本棚。