しろうさぎとりんごの木
『しろうさぎとりんごの木』
作:石井睦美 絵:酒井駒子
しろうさぎは森の中の小さな家で生まれました。
小さな家でしたけれど、しろうさぎに必要なものは なんでもそろっていました。
だいすきなおとうさんと、おかあさん。
そして・・・
ささやかな喜びに満ちたうさぎの家族の物語。
石井睦美さんは 絵本『ぼく、おかあさんのこと』を読まれた日から、
ずっと酒井駒子さんと絵本を作りたい とお考えだったそうです。
その強い想いが実を結び、この絵本が生まれました。
はるに生まれたばかりの しろうさぎは初めて食べたジャムの美味しさに驚きます。
「おいしい!これなあに、おかあさん」
「それはね、りんごのジャムよ」
りんごのジャムの味も、りんごの木の場所も知っている しろうさぎですが、
まだ赤く実った りんごの実 を知りません。
美味しい味を求めて、しろうさぎは りんごの木をかじりに行きますが・・・・・・。
好奇心がいっぱいで、自分でなんでも見てみたい・味わいたい気持ちと、
まだおとうさん・おかあさんの側にいたい気持ちの両方を抱える、小さなしろうさぎ。
そのしろうさぎを うさぎの両親は温かく見守っています。
しろうさぎ家族の生活を通して、明日を楽しみに思う事、暮らしの中の幸せ を感じられる絵本です。
石井 睦美【いしいむつみ】
神奈川県生まれ。『五月のはじめ、日曜日の朝』(岩崎書店)で毎日新聞小さな童話大賞と新美南吉児童文学賞。駒井れん名義『パスカルの恋』(朝日新聞社)で朝日新人文学賞、絵本の翻訳『ジャックのあたらしいヨット』(BL出版)で産経児童出版文化賞大賞、『皿と紙ひこうき』(講談社)で日本児童文学者協会賞を受賞。
作品に「わたしはすみれ」シリーズ(偕成社)、『しずかな しずかな クリスマス・イヴのひみつ』(BL出版)、『ビックバンのてんじくネズミ』(文溪堂)、『兄妹パズル』(ポプラ社)、『愛しいひとにさよならを言う』(角川春樹事務所)、『都会のアリス』(岩崎書店)など多数。
酒井 駒子【さかいこまこ】
兵庫県生まれ。『ゆきがやんだら』(学研)はオランダで銀の石筆賞を受賞。『きつねのかみさま』(ポプラ社・作:あまんきみこ)で日本絵本賞。『金曜日の砂糖ちゃん』(偕成社)でブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌賞。『ぼく おかあさんのこと...』(文溪堂)では、フランスでPITCHOU賞、オランダで銀の石筆賞を受賞。
絵本に『よるくま』(偕成社)、『ロンパーちゃんとふうせん』(白泉社)など多数。
-モモ-
by ardour
| 2013-10-09 21:06