WILDER MANN 欧州の獣人―仮装する原始の名残
『WILDER MANN(ワイルドマン) 欧州の獣人 ー 仮装する原始の名残』
“野生”をまとい、生命を祝う男たち
“ワイルドマン”の驚くべき多様性と奇怪な美しさをおさめた写真集。
欧州19か国を取材したプロジェクト。約160点を収録。
著者:シャルル・フレジェ
寄稿:「ワイルドマンとヨーロッパにおける仮面の伝統」ほか
解説:「仮装とその種類の解説」
ヨーロッパ諸国で古くから伝わるお祭りには“ワイルドマン”と呼ばれる生きものが登場します。
動物の毛皮や植物でできた衣装をまとい、鈴や骨で飾りたてた不思議ないでたちをした“ワイルドマン”。
彼らは、さまざまな衣装を身にまとい、生命の輪廻や季節のめぐりを祝います。
著者は 詩的かつ人類学的な視点から写真撮影を行う 写真家のシャルル・フレジェ。
本作品は 彼がヨーロッパ19カ国を周り撮影した、約200体の“ワイルドマン”が収録された写真集です。
“ワイルドマン”には、角を生やした恐ろしい姿のものや、天狗に似たお面をつけたものなど、様々なバリエーションがみられます。
中には ワラや小枝を全身に巻きつけた衣装というよりは舞台装置に近いものまで!
写真集を眺めていると、あらためてヨーロッパ文化の多様性を感じられます。
シャルル・フレジェの写真に映し出される“ワイルドマン”の姿からは、
昔の人達が感じていたであろう自然や不思議なものごとに対する畏れや尊敬の念が感じられます。
現代の私たちの生活では なかなか出会うことの無い原始的な気持ちをくすぐる写真集。
心の奥が すこしざわつくかもしれません。
こちらの写真集はアセンスのネットストアでもご購入いただけます。
気になる方は こちら からどうぞ。
-モモ-
by ardour
| 2014-02-21 19:01
| アーダの暮らし棚。